失業保険を受給するには一定の資格・条件があります。受給資格や受給期間を把握していないと給付額が減ってしまうことがありますので注意が必要です。今回は、失業保険の受給資格・条件、受給の期間についてご説明します。

全員に共通する失業保険の受給条件

失業保険の受給条件は退職時の状況によって異なりますが、受給を希望する全ての人に共通する受給条件が2つあります。

働く意思があること

失業保険は、働きたくて求職活動をしているけれど就業に至っていない人の生活を支えるための保険ですので、働く意思があることが前提となります。したがって寿退職をして専業主婦となる人や、全日制の学校へ入学する人など働く意思のない人は失業保険を受け取ることができません(通信制大学などフルタイムの仕事と兼業可能な場合は除きます)。

雇用保険に一定期間加入していること

失業保険を受け取るには雇用保険に加入し、一定期間にわたって保険料を支払う必要があります。また、保険に加入していた期間が長いほど受け取れる失業保険の金額も多くなりますので、会社への在籍期間中に雇用保険にしっかりと加入していたかは失業保険に大きく影響します。ただ原則として会社は従業員を雇用保険に加入させるように法律で定められており、保険料は毎月の給料から天引きされていることが多いです。したがって大抵の場合は自動的に雇用保険料を支払っていることになるため、過度に心配する必要はないでしょう。