最初に賃金日額を求める

基本手当日額は、賃金日額よばれる数値に専用の計算式を当てはめた金額になります。したがって基本手当日額を求めるには、まずそのベースとなる賃金日額を求めなければなりません。賃金日額とは離職前6ヶ月の総賃金を1日平均にした金額です。算出方法は以下の通りです。

〈賃金日額の算出方法〉
離職直前6ヶ月の間に支払われた賃金の総額÷180=賃金日額

例えば、離職直前の6ヶ月間に合計で200万円の給料を得ていた場合、200万円を180で割りますので、賃金日額は11,111円となります(1円未満は切り捨て)。なおこの「離職直前6ヶ月の間に支払われた賃金」では、ボーナスなど一時的な収入は考慮されませんが、残業手当や住宅手当などは含まれます。

賃金日額に基づいて基本手当日額を算出

賃金日額がわかれば、基本手当日額を算出することができます。計算式は、賃金日額と離職時の年齢で7種類に分かれています。賃金日額、離職時年齢、計算式によって算出される給付率の関係は以下の通りです。

〈賃金日額・基本手当日額計算式対応表〉

離職時の年齢が30歳未満または65歳以上
賃金日額計算式給付率
2,470円未満1,976円(最低額)
2,470円以上4,940円未満80%
4,940円以上12,140円以下80%~50%
12,140円超13,420円以下50%
13,420円超6,710円(最高額)

離職時の年齢が30歳~44歳
賃金日額計算式給付率
2,470円未満1,976円(最低額)
2,470円以上4,940円未満80%
4,940円以上12,140円以下80%~50%
12,140円超14,910円以下50%
14,910円超7,455円(最高額)