失業保険は支給される日数や1日あたりの手当が多いほど、最終的にもらえる金額も多くなります。今回は離職前・離職時・受給中にできる失業保険を多くもらうための方法・コツについてご説明します。
失業保険を多くもらう3つの方法
離職前:離職直前6ヶ月の賃金額を上げる
失業保険の支給金額は離職直前6ヶ月間の賃金をベースに算出されます。したがって離職前の収入が多ければ多い程もらえる失業保険も多くなります。ベースとなる賃金にはボーナスなどの一時収入は含まれませんが、残業手当は含まれます。つまり離職前は残業をなるべく多くこなしておくことで後々の失業保険の増額につながるのです。
離職時:会社都合の退職にならないか確認、相談する
失業保険の金額に大きく影響するのが所定給付日数です。この日数が長いほどもらえる失業保険の総額も多くなりますが、所定給付日数は退職理由によって決まります。完全な自己都合の場合は長くても150日ですが、会社都合による退職では最長で270日受け取ることができます。したがって退職する際には会社都合による退職の扱いとならないか確認しておくと良いでしょう。会社都合と聞くと倒産やリストラなどを思い浮かべるかもしれませんが、以下のような要件も該当します。
・賃金が円滑に支払われない場合
・過剰な残業が常態化している場合
・健康に害を及ぼす職場環境で適切な是正措置が取られない場合
・事業所の移転などで勤務の継続が困難な場合
したがって、一見自己都合のように考えられる退職でも、会社にそもそもの原因がある場合は会社都合の退職にできる可能性があります。最終的な判断は各地域のハローワークに委ねられているため、気になる場合は事前に相談すると良いでしょう。