失業保険の支給額はハローワークで手続きをすれば自動的に決定されます。では、どのような計算で支給額が決まるのでしょうか。今回は失業保険金額の計算式についてご説明します。ご自分で計算してみたい方は参考にしてみてください。

失業保険の計算式

失業保険の総支給額は以下の計算式で求められます。

〈失業保険総支給額の計算式〉
基本手当日額×所定給付日数=失業保険総支給額

したがって「基本手当日額」と「所定給付日数」という数値がわかれば失業保険でもらえる金額がわかることになります。以下よりそれぞれの意味と算出の仕方をご説明します。

基本手当日額の求め方

基本手当日額とは失業保険において1日につき受け取ることのできる金額で、失業保険の金額を計算する時のベースとなります。基本的には離職前の賃金が高いほど基本手当日額も高額になりますが、下限額・上限額が設定されています。具体的な上限下限は以下の通りです。上限額は離職時の年齢によって異なりますが、下限額は全年齢一律となっています。この金額は毎年8月に改定されます。

〈基本手当日額下限上限表〉

年齢下限額上限額
30歳未満、65歳以上1,976円6,710円
30歳~44歳1,976円7,455円
45歳~59歳1,976円8,205円
60歳~64歳1,976円7,042円
厚生労働省の資料を基に作成(平成29年8月現在)